初めての人でも楽しめる!バレエ『ジゼル』全幕の魅力
こんにちは!マイフッドジムのメイです。
私はマイフッドジムやその他のお教室で指導もさせていただきながら、現役のバレエダンサーとして色々な舞台に出演させていただいております。
今回は、8月に出演するロマンティック・バレエの代表作「ジゼル」についてご紹介していきます!
見どころや踊り手としての意見含め、つらつらと文字を綴っていますので、最後まで気軽に読んでくださると幸いです。
目次
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バレエ『ジゼル』のあらすじ
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登場人物
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精霊【ウィリ】について
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ジゼルの見どころ
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ロマンティクバレエとは
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1幕の見どころ
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2幕の見どころ
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『ジゼル』をさらに楽しむために(まとめ)
バレエ『ジゼル』のあらすじ
ジゼルは全2幕の作品です。1幕はドイツの村が舞台で、2幕は墓場が舞台となっています。
【第1幕】
舞台はドイツのとある村。生まれつき心臓が弱いものの踊りが大好きな村娘ジゼルは、青年ロイスと恋をしています。
しかし、このロイスは貴族アルブレヒトが身分を偽っている名で実際は婚約者までいる貴族でした。
そんなことを知る由もないジゼルは、アルブレヒトと2人楽しい時間を過ごします。
村の森番であるヒラリオンは、ジゼルに片思いをしているので、その状況が面白くありません。
時々様子のおかしいアルブレヒトを怪しみ、彼の古屋に忍び込みアルブレヒトの素性を探ります。
村は収穫シーズン真っ盛り。ジゼルとアルブレヒトも皆と一緒に収穫を祝って踊ります。
ある日、大公の令嬢であるバチルド一行がジゼルの村に立ち寄ります。ジゼルはバチルドの綺麗なドレスにうっとりし、布に頬ずりするなど惚れ惚れとバチルドを見つめます。バチルドもジゼルを気に入り、ネックレスをプレゼントしました。
そんな折、アルブレヒトの素性を知ったヒラリオンは彼の剣を持ち出し、ロイスが実は貴族アルブレヒトであることを明かします。
そして、アルブレヒトの婚約者がバチルドであることも明かされるのです。
大好きなアルブレヒトが自分を騙していたこと、婚約者がいること、彼とは結婚できないことなど、さまざまなことにショックを受けたジゼルは発狂し、息絶えてしまいます。
第2幕
舞台は変わり、夜の森。
ヒラリオンがジゼルのお墓にやってきましたが、あまりの薄気味悪さを感じ逃げ出します。
この森は結婚前に死んでしまった若い女性の精霊「ウィリ」が集まる場所だったのです。
ジゼルがウィリの女王ミルタに呼ばれ、ウィリに仲間入りします。
その頃、アルブレヒトもジゼルのお墓にやってきました。ジゼルの気配を感じたアルブレヒトは、許しを乞います。
一方、隠れていたヒラリオンはウィリたちに見つかってしまい、踊り狂わされ最後には沼に突き落とすのでした。
アルブレヒトもウィリたちに見つかってしまいますが、ジゼルが必死に命乞いをし、2人でひたすらに踊ります。
だんだんと夜が明けてきて、なんとかアルブレヒトはジゼルのおかげで一命を取り留めることができました。
夜しか姿を表せないミルタとウィリはお墓へ戻っていき、ジゼルもアルブレヒトに別れを告げ、お墓へと帰って行くのでした。
登場人物
【ジゼル】 ロイスに恋する生まれつき体が弱いが、踊りが大好きな村娘
【アルブレヒト】 ロイスと名乗り身分を偽る貴族
【バチルド姫】 アルブレヒトの婚約者
【ヒラリオン】ジゼル恋をする森番の少年
【ベルタ】ジゼルのお母さん
【ミルタ】冷酷なウィリの女王
精霊【ウィリ】について
【ウィリ】はとても有名で、とあるウィリの群舞の場面では客席から拍手が起こるほど、Theロマンティックバレエです
そもそもウィリとは一体何者なのかと言うところですが、ウィリは結婚する前に死んでしまった若い女性の霊です。
ウィリはドイツの作家ハインリヒ・ハイネが著作の中で取り上げた、【ヴィリス wilis】が元になっていると言われています。
ヴィリスは、オーストリアのとある地方で言い伝えられてきた精霊で、婚礼の晴れ着、花の冠、リボンを身につけ、指輪をはめて月日を浴びて踊る、結婚前に亡くなった花嫁の霊とされています。顔は真っ白で若々しくて美しく、ゾッとするような明るい声で笑い、冒頭なまでに愛くるしさを持つ精霊と言われています。
亡くなる前に味わったダンスの楽しみを求めて、夜中に地上へ現れ踊り、そこに出くわした男性は命が尽きるまで踊らされます。
(参考「流刑の神々・精霊物語」小沢俊夫訳、岩場文庫(1980)より)
バレエではメイクも青白くし、血色を出さないようにするため唇の色もファンデーションなどで消します。
実際に私がウィリを踊った時は、ヒラリオンやアルブレヒトを踊り狂わす、凛とした強く冷酷な精霊を演じるように教えていただきました。
しかし、精霊物語を知るとウィリは生前味わった楽しかった踊りを求めて踊っているように感じられます。
バレエのストーリーに落とし込むべく少しニュアンスが変わっているのか、こういった背景があるのも面白いですよね。
ジゼルの見どころ
ジゼルはバレエ作品としてもとても有名で、世界中のバレエ団、スクールが上演しています。
また、ジゼルは白のバレエと言われるロマンティックバレエの代表作ともいえます。
バレエは発展してきた時代背景と深い繋がりがあり、ジゼルが含まれるロマンティックバレエと呼ばれるものは何なのか、そして今も昔も変わらず人気のあるジゼルの魅力を見てみましょう!
ロマンティクバレエとは
バレエは、当時の時代背景と深い繋がりがあります。
ロマンティックバレエは、19世紀前半にフランスで生まれた、ストーリー性を重視したバレエで当時の美術や音楽のロマン主義に影響を受けています。
ロマンティックという言葉は、17世紀から使われるようになり、古い騎士物語で、突飛なこと、尋常ではないことを指しました。
特徴としては、物語に妖精や亡霊などのこの世のものでない存在が登場すること、丈の長いロマンティックチュチュを着用することなどがあげられます。
ロマンティックバレエを代表する作品が三つありまして、それが『3大バレエブラン』と呼ばれます。
『3大バレエブラン』はジゼル、白鳥の湖、ラ・シルフィードの3作品で、それぞれの作品に、場面が夜の森の中白い衣装を着用しているダンサーが皆で踊るコールドバレエが出てきます。
今回のジゼルでは第2幕がロマンティックバレエとコールドバレエの魅力が詰まっています。
1幕の見どころ
1幕の見どころは私の中では3つあります。
1つはジゼルとアルブレヒトの演技です。
照れ屋さんだけどアルブレヒトがとっても大好きなジゼルは、花占いで自分たちの相性を見たり、踊っている時もやはりアルブレヒトが気になったりと、頭の中はアルブレヒトでいっぱいです。
そんな彼女がアルブレヒトの裏切りを知って、狂編してしまう演技もとっても見どころで、楽しかった2人の思い出をなぞりながら、おかしくなっていき最後は息絶えてしまいます。
ジゼルの死のシーンは感情移入して涙する方も多く、実際に私も何度か泣いたことがあります。
ダンサーによって表現の仕方が少しずつ異なったりするので、見にいく舞台によっていろんなジゼルが見られるのもバレエ鑑賞の楽しみの一つかなと私は思っています。
2つ目は一途なヒラリオンです。
初めから最後までジゼルが大好きなヒラリオン。
グイグイと押せ押せなアプローチをしているように見背ておいて、ジゼルがみていないところでも彼なりの愛の表現をしています。
これもまた、踊り手や振り付けによって異なるので色々みてほしいところです!
3つ目はぺザントのパドドゥです。
ペザントはジゼルお友達です。体が弱く踊るとベルタに怒られるジゼルに対し、ぺザントは比較的元気で明るい役で、踊り自体も比較的ジャンプが多く陽気な役柄になります。男性バリエーションも二つあったりと、ペザントパドドゥは1幕の見どころの一つといえます。
もちろんジゼルのバリエーションやアルブレヒトとの踊りも見どころなので、全部をしっかりと堪能していただきたいです!
2幕の見どころ
2幕では、主役達はもちろん、やはりウィリ達の群舞が見どころの一つだといえます。
ロマンティックバレエを象徴する、薄暗い照明の中に一糸乱れず踊る白の群舞はとても綺麗です。
立ち位置や足の高さなどはもちろん、目線や呼吸まで合わせて踊ります。
コールドバレエと呼ばれる群舞は、一糸乱れずピタッと揃ってみんなで踊るのが理想なので、ダンサー達は本当に神経を使って、音、カウント、立ち位置、歩幅、を合わせていきます。主役とは違ってみんなで踊る役ではありますが、この群舞をすることで、ダンサーとしてたくさんのことが学べ、成長していくので誰もが一度は通る、通った方が良い道だといえます。
ウィリ達の見どころは、アラベスク(片足後ろへ上げている状態)で舞台を交差する場面です。
ここのシーンでは、客席から拍手が上がることが多いです。
白いロマンティックチュチュがふんわりと上がり、移動していく姿はまるで本物の精霊達が踊っているように見えてとても美しいシーンです。
これまた、一踊り手の意見としては、タイミングや歩幅をみんなで合わせて移動することがなかなかに難しく、移動する際もスムーズmに見せるため、飛ばないように足を剃らせていくので、これがまた大変で…。しかし、この大変な場面で拍手をいただけるとグッと気持ちが上がるので、私としてはとてもありがたかった記憶です。
ジゼルといえばの場面でもあるので、是非一度見ていただきたいです。
そして、主役カップルとミルタ。
死んでしまったジゼルはもういくら踊っても心臓が苦しくなったりしません。ジゼルの登場のシーンでその場で高速回転したり、何度も繰り返しジャンプをしたり、精霊になったことで1幕では見られなかったジゼルの踊りを見られるのも魅力の一つです。
アルブレヒトも、ひたすらに踊らされ限界が来て倒れてしまいますが、ジゼルが現れ何度も助けてくれます。
アルブレヒトのヴァリエーションもとても人気で、コンクールでもよく見られます。私もアルブレヒトのヴァリエーションとっても好きです。
そして、ウィリ達のボス、ミルタ。冷酷でジゼルが何度もアルブレヒトを逃してほしいと助けを求めても許しません。
2幕のウィリ達の出番の前はミルタのソロから始まります。その場面がとってもかっこいいので憧れるダンサーは多いです。
2幕だけを上演することもあるぐらい、見どころ満載のジゼル2幕。
墓場のシーンではありますが、怖がらず是非見ていただきたです!
『ジゼル』をさらに楽しむために(まとめ)
これまで、色々語らせていただいてきましたが、少しでも魅力を伝えられていたら良いなと思います。
ストーリー性の強い演目で、ダンサーや振付家によって同じキャラクターでもそれぞれなので、機会があればたくさんの舞台を見に行っていただきたいです。
このブログを読んでいただいたら、初めてジゼルを鑑賞する方も楽しめること間違いなし!なので、見にいく際はまたこのブログを思い出していただけたら幸いです。
私も8月の公演頑張ります!!!
(参考:Opera hearts ロマンティックバレエの名作『ジゼル』のストーリーや見どころ、演出による違いを解説)
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