ヨガとピラティスの違い
よく、ヨガとピラティスは何が違うの?と聞かれます。
確かに、どちらも柔軟性が高まったり、筋力をつけることができる人気のエクササイズです。
体を整えるという点では同じですが、それぞれにルーツがあり特徴があるので比較してみると、どちらにも素敵な効果を発見できます。
違いを知ることで自分の目的や性格あったエクササイズを選ぶことができるので、やりがいを感じ楽しく継続しやすくなります。
ヨガとピラティスの違いとは?
まず、ヨガは古代インドで誕生した歴史があり、呼吸法や瞑想などの精神面に焦点を当てたエクササイズです。身体だけではなく心や魂も整えることを目的としており、ストレス解消やリラックス効果が期待できます。
一方、ピラティスは20世紀初頭に生み出されたエクササイズで、身体の中心部であるコアを中心にした運動が特徴です。筋力トレーニングもしっかりと取り入れられており、姿勢の改善や体幹強化に優れています。
ヨガとピラティスの大きな違いは、動きの流れやアプローチ方法にあります。ヨガはゆっくりとした動きでストレッチを重視し、身体全体を使ってポーズをとります。一方、ピラティスは瞬発力を使って動き、一つの運動で特定の筋肉を重点的に鍛えます。
どちらのエクササイズも効果的なトレーニング法ですが、個人の目的や好みに合わせて選ぶことが重要です。ヨガは心と身体の調和を重視し、ピラティスは筋力強化や姿勢改善を目指す方に向いています。自分の目的に合わせて取り入れることで、効果的なトレーニングを実践できるでしょう。
ヨガのメリットと効果
ヨガは古代インドで生まれた、心の安定を一番の目的とした修行法です。
ヨガが生まれた頃は瞑想がメインでした。その後アーサナと呼吸法が取り入れられるようになり、今ではダイエットやエクササイズの一つとして日本でも人気になりました。ヨガにおいて、魂と心、そして身体は切り離せないもので、この3つをうまく調和させることで、バランスを整えることができると考えられています。
ヨガのポーズ(アーサナ)は全身を使って行うので、柔軟性や筋肉量の向上を見込めます。また、しっかりと深い呼吸をしながらポーズをとることで、ストレスを軽減する効果もあります。その結果、自律神経が整うため、睡眠や内臓の働きなどが良くなりメンタルを安定させることができ、身体も整うようになります。ヨガの場合の呼吸法は、腹式呼吸を行います。腹式呼吸は副交感神経を優位にする働きがありリラック効果が高まります。
アーサナをキープするためには、インナーマッスルを必要とするため体の軸を強化することができます。継続的に行うことによって、筋力が増えるだけでなく姿勢改善なども見込めます。
ヨガのメリットはさまざまであり、心と自律神経を整え、その過程で身体にとって良い影響を与えることができるエクササイズ方法と言えます。
ピラティスのメリットと効果
ピラティスはインナーマッスルを鍛え、体全体のバランスを整えることで姿勢の改善、柔軟性の向上、ダイエット効果など体を変えていくためのエクササイズです。
ドイツ人のフィジカルトレーナー、ジョセフ・ハベルタス・ピラティスが開発しました。開発者の彼自身体が元々はあまり強くなく、自身の病気の克服のために開発したのがピラティスのメソッドです。
ピラティスを通して正しい体の使い方が学ぶことができ、深い呼吸を意識して行うことで内臓、神経、脳を活性化する、自律神経を整えることができます。
ピラティスは主に体幹を鍛えるためのエクササイズが多いため、背中や腹筋などの深層筋を効果的に強化することができます。そのため、姿勢矯正やシェイプアップを目指す方には特におすすめです。特にデスクワークなどで長時間同じ姿勢を続ける方には、筋肉のアンバランスを改善し、慢性的な痛みや不調を軽減する効果が期待できるのでオススメです。ピラティスは胸式呼吸をします。胸式呼吸は交感神経を優位にする働きがあり、頭と体がスッキリして集中力が高まります。
ピラティスはマットピラティス、マシンピラティスなどがあります。マシンピラティスも負荷を調節して行えるので幅広い年代の方、また、リハビリや身体の不調を抱える方でも安心して取り組むことができるでしょう。
以上のように、ピラティスはヨガと異なる特徴を持ちながら、同じように体を鍛え、身体のバランスを整え、柔軟性を高める効果が期待できるエクササイズとして注目されています。
ヨガとピラティスの違ったアプローチ
ヨガは約4500年前の古代インド発祥の心身を鍛える修行です。ピラティスは、約100年前にジョセフ・ハベルタス・ピラティスが考案したものでリハビリやエクササイズが主な目的となっています。
ヨガの流派の一つのハタヨガでは、深い呼吸をしながらポーズを行うことによって、柔軟性やインナーマッスルの強化、関節の可動域を広げることが期待できます。
ピラティスの場合では、流れるように動き続けて、関節の流動性を高めることが特徴で、可動域を広げることよりも動きの質を重視しながらエクササイズを行います。
ピラティスとヨガでは動き方も異なってくるため、使うマットも異なります。ヨガの場合は薄くて滑らないマットを、ピラティスでは背骨を守るために厚みのあるマットを使用します。
ヨガとピラティスは、どちらも身体を整えることを目的としていますが、そのアプローチには違いがあります。ヨガは、心と体のつながりを重視したプログラムであり、ピラティスは、筋力トレーニングを中心に身体を整えるプログラムです。自分に合ったプログラムを選び、心と体が共に健康になる生活を送るために取り入れてみましょう。
どちらを選ぶべき?
ヨガとピラティスは、どちらも呼吸や姿勢などに重点を置いたエクササイズ方法であり、身体だけでなく心や精神の健康にもよい影響を与えます。ヨガは、柔軟性や筋力の向上、ストレス解消、ダイエット効果などが期待できます。一方、ピラティスは、体幹の強化や姿勢の改善、ケガの予防などに効果的です。
どちらを選ぶべきかは、自分の目標やニーズによって異なります。ヨガは、心と身体のバランスを整えたい方やストレスを解消したい方におすすめです。一方、ピラティスは、姿勢や体のバランスを整えたい方やケガを予防したい方に向いています。
また、どちらも初心者から上級者まで幅広く楽しめるエクササイズ方法であり、自分に合ったクラスやレベルを選ぶことが大切です。ヨガとピラティスを組み合わせることで、さらに効果的なトレーニングが可能となるかもしれません。ルーツや目的が異なっていても、最終的にはどちらも心身ともに健康になるエクササイズです。どちらも試してみて、自分にとって継続しやすい方を選び、楽しく体を動かし私生活をより良いものへしていきましょう。