海外と日本のフィジカルトレーニングの違い〜日本人がフィジカルで勝つための考え方〜

query_builder 2025/08/22 ジム 初心者 筋トレ 格闘技 スポーツ 体験

こんにちは!神戸市垂水区のトレーナーの力也です!

今回は日本と海外のフィジカルトレーニングの違いについて、長らく格闘技に競技として取り組んできて、現在は格闘家のトレーニング指導を行う、僕の個人的な見解を交えてお話はしていこうかと思います。


スポーツの世界で「フィジカルが弱い」と言われると、多くの選手は「もっと筋トレをしないと」と考えがちです。確かに筋力は重要な要素の一つなんですが、「フィジカルトレーニング=筋トレ」という単純な図式で捉えてしまうと、本当に必要なトレーニングの本質を見落としてしまいます。本日を見失ったトレーニングは逆にパフォーマンスを落としてしまう原因になる可能性もあります。この記事では、日本と海外におけるフィジカルトレーニングの違いについて掘り下げながら、なぜ日本が「フィジカルで劣る」と言われるのか、そしてその差をどう埋めていくべきかを考えてみたいと思います。

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フィジカルトレーニングは「筋トレ」だけじゃない

日本では、「フィジカル」という言葉が筋肉量が多い」「パワーが強い」「という意味合いで使われることが非常に多い印象です。

筋力の強さはもちろん競技力に直結しますし、相手とのコンタクトの強さやボールに対するアプローチの速さなどに影響します。しかし、実際のフィジカルトレーニングは、筋力トレーニングのみならずもっと多様な要素で構成されています。たとえば、以下のような要素もフィジカルトレーニングの一部です。


• 瞬発力:短時間で大きな力を発揮する能力。下半身の瞬発力はスプリントやジャンプ動作などで重要になり、上半身の瞬発力はパンチや投球動作などで重要になります。


• 可動域:関節の動く範囲。柔軟性が高いと怪我のリスクが減り、技術の幅も広がる。多動性と自動性があり自動性の可動域を広げることが重要。


• 連動性:体の各部分が連携して効率よく動く能力。動作の滑らかさや力の伝達に関係。特に下半身の力を上半身に伝える能力が重要。


• バランス・安定性:一方向に強いだけでなく、どんな体勢でも軸がぶれないこと。またブレた軸を立て直す能力。


• リズム・コーディネーション:複雑な動きをスムーズに行う能力。特に球技や格闘技の打撃では重要。


このように「フィジカル=筋力」ではなく「フィジカル=身体能力」という考え方が正しいと考えてます。 こうした総合的な体の使い方が整ってこそ、「本物のフィジカルの強さ」が身につきます。


海外ではフィジカルトレーニングが「当たり前」

海外、特に欧米やオーストラリアなどのスポーツ先進国では、フィジカルトレーニングはスポーツの技術練習と同じくらい重要視されています。いや、場合によってはそれ以上に優先されることさえあります。

たとえば、サッカーのクラブチームでは、週に数回は必ずジムワークやランニング、アジリティトレーニングなどのメニューが組み込まれており、個々の体の状態に合わせたプログラムが用意されています。さらに、オフシーズンになると、選手は各自でフィジカルトレーニングを強化する期間として時間を使い、体の弱点を補ったり、新しい動作を習得したりするのが一般的です。


そして、オフシーズンに強化したフィジカルを競技練習で実際のプレーに反映していき、オンシーズンを迎えます。

こうした文化は、ジュニア年代から徹底されています。10代前半から、競技の練習と並行してフィジカルトレーニングの基礎を学ぶことで、土台のしっかりしたアスリートが育っていくのです。

「自分でやる」ではなく「プロに任せる」

日本のスポーツ選手、とくに学生やアマチュアレベルでは、自分で創意工夫しながら自主トレに取り組む選手がほとんどです。もちろん自分で考えて動くことは大事ですが、ことフィジカルトレーニングに関しては「我流」では限界があります。


海外のアスリートは、自分でトレーニングメニューを組むことはあまりしません。その代わりに、専門のトレーナーやストレングス&コンディショニングコーチ(S&C)から、科学的に裏付けされたプログラムを提供され、それに従ってトレーニングを行います。なぜなら、体の状態は常に変化しており、その時々で必要な刺激や負荷は違うからです。加えて、フォームやタイミング、呼吸法まで含めて正しく行わないと、効果が出ないどころか、逆効果になることさえあります。また専門トレーナーにトレーニングを管理してもらった方が、怪我のリスクを最大限に抑えて効率よく取り組むことができます。


海外では、「フィジカルトレーニング=専門家の仕事」という認識が強く、選手はあくまで“実行者”です。その分、体の変化に対する意識も高く、自分の体としっかり向き合う習慣が自然と身についています。 日本では、「フィジカルトレーニング=競技の指導者がついでに行う」という状況が部活動やクラブチームに根付いてしまっています。

差があるのは「フィジカル」ではなく「考え方」


日本の選手が海外の選手と比べて劣っているのは、本当に「フィジカル」そのものなのでしょうか? 多くの場合、差があるのは筋肉量や体格ではなく、**トレーニングに対する「考え方」や「優先順位」**です。

たとえば、練習時間が限られているときに、どちらを削るか?という選択で、日本ではフィジカルトレーニングが削られがちです。一方、海外ではむしろ技術練習よりもフィジカルトレーニングを優先するケースもあります。また、競技パフォーマンスが低下したとき、日本では「技術の問題」と考える傾向が強いですが、海外では「体の状態」や「動作の質」をまず見直します。つまり、根本的な部分から見直すアプローチが習慣化されているのです。ある程度のフィジカルが伴わないとできない技術もあります。競技の技術練習とフィジカルトレーニング、それぞれのアプローチからパフォーマンスアップを目指すことで初めて競技力が向上します。


コンディショニングもフィジカルトレーニングの一部


見落とされがちなポイントですが、「フィジカルトレーニング」にはコンディショニングも含まれます。


コンディショニングとは、簡単に言えば「体の状態を整えること」疲労回復、柔軟性の向上、姿勢の修正、関節の動きの改善、呼吸の質など、パフォーマンスを最大限に発揮できるように体を整える作業です。これも海外では当たり前のように行われています。プロチームでは、練習や試合の前後にストレッチやリカバリーの時間がしっかり設けられており、それもトレーニングの一環と捉えられています。

日本では、トレーニング=頑張るものという認識が強いため、どうしても「疲労感が少ないトレーニング=効果がない」と考えてしまいがちですが、整えることも鍛えることと同じくらい大事なのです。また、日本では「超回復理論」を基にした練習スケジュールの組み方が多く見受けられます。

理想は「フィットネス-疲労理論」をベースとしたピーキングやスケジュールの組み立てが好ましいです。


まとめ:本当のフィジカルとは「意識」のこと


日本と海外のフィジカルトレーニングの差は、単純な筋肉の差ではありません。

それは、「フィジカル」という言葉に対する理解、そしてトレーニングに対する意識の違いです。


• フィジカルトレーニングは筋トレだけではない


• 海外では技術と同じくらい、あるいはそれ以上に重要視されている


• 自分でやるよりもプロの力を借りるのが基本


• コンディショニングも立派なフィジカルトレーニング


• 一番の違いは「考え方」である


日本のスポーツ界が、こうした意識を変えていくことができれば、単なる「筋力の強化」ではなく、「競技力の底上げ」につながるはずです。技術だけでなく、体の動きそのものを見直し、「どう動くか」を真剣に考えることが、今後の成長への鍵になるでしょう。

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